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★水分不足で現れる症状 具体的に脱水症状が引き起こると、どのような症状が見られるのでしょうか?まず、体重に占める水分の割合が2%減少した場合、のどが渇くのはもちろん、運動能力が徐々に低下し始めてきます。3%減少するとのどの渇きがさらに強まり、頭もぼーっとしてきて食欲不振に陥ります。さらに4%まで減少すると、体温が上昇し尿量も減少してきます。体液を循環できなくなってくるためか、体内には老廃物が溜まり疲労も抜けません。
さらに感情が不安定になり、イライラしやすくなるのも特徴的です。6%の減少では手足の震えやふらつきが見られ、頭痛や脈拍の上昇といった症状が出てきます。こうなると、自分自身でもかなり危険な状況にあることが認識できるようになるでしょう。8%以上減少すると、体内では酸素が十分に供給されなくなるせいか、チアノーゼを引き起こしたり呼吸困難に陥ったりします。また、幻覚やめまい、精神錯乱状態に陥るなど、かなり危険な状態です。10%以上では筋痙攣を引き起こし、失神する人も増えてきます。さらにこの段階では既に血液量が減少して循環不全を引き起こしており、腎機能もストップしてしまうでしょう。水分不足によってあらゆる身体機能が停止していき、20%以上の減少で死亡する確率が非常に大きくなります。水分がたった2%不足するだけでも人間は不快に感じ、「水分を補給したい」という気持ちが強まります。水がないと人間の体を健康的に維持していくことは、不可能と言えるのです。
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